Microsoft Windowsは、シリーズとして最初の本格的なバージョンであるWindows 3.0から一貫して、日本語環境は「Microsoft Windows Codepage : 932」が使われてきました。
この文字集合は、基本がJIS X 0208-1990で、幾つかの拡張漢字を含みます。
しかし、Windows Vistaおよび7は、基本的な集合にJIS X 0213:2004を採用しました。
このため、JIS X 0213-2004で行なわれた字形変更が反映され、従来との非互換を産んでいます。
JIS X 0213:2004は、JIS X 0213:2000やJIS X 0208-1990の第一水準・第二水準に対し、字形変更の仕様変更をしました。
見た目、全く違いが分からないものもありますが、公式には、168字の例示字形を変更し、10字を追加したとされます。
例えば、辻(つじ)の字が、つぎのように変更されました。
JIS X 0213の規格範囲内では、之繞の一点・二点の差は包括範囲内です。
従って、
も
も、同じ文字として扱い、同じ符号位置(1面36区52点)を与えています。
この実装においても、JIS X 0208←→JIS X 0213の変換などでは、同じ符号位置を出力します。
Unicodeでも同様で、どちらの文字もU+8FBBという符号位置に統合されています。
しかし、異体字セレクターを使って、次のように区別することができます。
字形を厳密に識別したい場合に、異体字セレクターは有用です。
JIS X 0208、JIS X 0213の変換表を使うことで、字形変更にも対応します。
但し、フォントの字形(グリフ)は、包括の範囲内なら自由に作って良いことになっており、必ずしも規格書の字形と同じとは限りません。
「メイリオ」は比較的規格書の字形に近いグリフを採用していますが、MS 明朝などは、かなり独自の字形を用いており、MS 明朝以外には見られないような字もあります。
使用したフォントによっては、作られた文書を意図したような異体字セレクター付き文書に変換できないこともあります。